Notaのプロダクトビジョンと事業成長 2022
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洛西一周
CEO
Notaのビジョン
https://gyazo.com/0cced8dd69e356eeb34ce726a5c6f445
プロダクトラインアップ
Gyazo
Scrapbox
Helpfeel
Gyazo
スクリーンショット、動画、写真をキャプチャーして検索できる
85%のユーザーが海外
10年以上続いていて、億単位のサブスクリプション売上をもたらしている
https://gyazo.com/df4b8646d103abeb810fdbb00f29f199
(少し前のデータです)
Scrapbox
総ページ数は1,000万突破
これらがWiki的に構造化されているというのがすごい
さらにBtoBビジネスを展開しており顧客数も増え続けている
https://gyazo.com/3b05f78dfa640dcf1d6d31f7aaf73ded
凄いbalar.icon
Helpfeel
特に、FAQ検索において、現在シェアを拡大中。カスタマーサポート、ウェブ接客(CX)などで効果を発揮
マニュアルや商品検索、メニュー(カテゴリ)検索などにも使えます
2年間でNotaの主軸事業に
https://gyazo.com/88b40ea0bb99879447681cab066824c4
3つの製品のつながりは?
発掘 → 精製 → 発見
Helpfeel → Scrapbox クローリングしている。ScrapboxはHelpfeelに対してコンテンツ創作の場を提供
Scrapbox → Gyazo 画像/動画を埋め込みできる。GyazoはScrapboxに画像/動画のキャプチャを提供
ナレッジが生まれてから成長して誰かに出会うまで、一生を見守る
それぞれの切り口が異なるが「探す」「作る」という共通点がある
すべての製品がサブスクリプションビジネス
昨年のTech Confでは、Notaの製品の特長として「ユーザーに選択の過程を露出して担わせる」があるという話をしました
この象徴的な存在として、POBoxの発明過程において、検索システムを作っていたら、入力システムができたという話をしました つまり、入力と検索は、相互に繋がっている
入力に興味を持つ人は、検索に興味を持つし、その反対も同じである
僕も紙copiというツールを作っていましたが、最初はメモをとるところから作り始めた。その後、取り出し方に興味を持つようになっていった ナレッジの検索、一足飛びに、これが正解といった真理を探求できない 「これが正解だ」という答えがない
答えは、コンテンツの中にあるはずだが、コンテンツが変われば答えが変わる
ゴールポストが毎回ずれる、のに結果を出すシステムが求められる
というような体験が作れれば、機械と人間を繋ぐことができます
それが、これらの3つ。本文に少し手を加えることで、たくさんのものが適確に見つかる
コンテンツに索引をつける作業は、エンジニアとして負けだと思っている人が多い? 発想を完全に逆転させます
「ゴール」に辿るためのインデックス作りをユーザーと協働してやればいいという発想になる
元々、増井は、索引作りが趣味ということで、こういうことが苦労とも思っていない! 役にも立つ
つながるためというのは「探されるため」と同じです
自分で探してもいいし、チームでもいい
これを顧客にも開放したのがHelpfeelであるということができます
ようやく最初に戻ってきました
さらに踏み込んで考えると、この「コンテンツを創作して、最適化して、ユーザーに選んでもらえるようにする」というプロセスは、SEOと似ています
SEOというのは、グーグルなどの検索エンジンで「検索される」ように、自社コンテンツを最適化していくことです
SEOの努力によって、コンテンツの検索性は高まった一方で、検索エンジンとコンテンツ制作者との間には利害の不一致があって、スパム化もすすんでいる
Third Party SEOの限界がある
ですから、いまこそ、検索、すなわち「見つけられるもの」を作る力をFirst Partyに取り戻しましょう
ヒット製品をたくさん出しているのはなぜか?
発明力 x 改善力
エンジニア中心で製品企画をしないと出てこない
というかエンジニア中心でも出てこない
しかし誰もが普遍的に不便だと思っている課題に挑戦する
これまでも「世界初」の試みに挑戦し、そういった製品が成功している
Gyazo: スクショを即クラウドにあげるツールとして世界初
Scrapbox: 2 Hop Linkを持つナレッジツールとして世界初
Helpfeel: 意図予測検索が世界初
非常にスジのよい発明や着想があったとしてもなかなか使ってもらえない
UI改善には「ユーザーの壁」があって、これを超えれば、一気に、堤防から水が流れるように理解が進んでユーザーが使ってくれる しかしその手前ならば、見向きもされない
すべては作り手次第
たとえば、スマートフォンのようなタッチ型のデバイス/OSはiPhone以前にたくさんあった
ビジョンへの入れ込みと狂気じみた突破力がいる
UIだけでなく、リリース後は、スケールのためのアーキテクチャの改善が必要になる
マーケットのサイズは、この作り込みで狭くもなるし広くもなる
Scrapboxの前身のGyazzも、もともとは研究室だけで使われていた
これを誰でも説明なしで使えるようにしたから普及した
営業力
さらに最近のNotaは上記のようなPMFできる開発力に加えて、営業力が加わっている マーケティングチームとセールスチームが強力になった
これによって、Helpfeelのサブスク売上は1年で3倍になり、全社のサブスク売上も3年間で約7倍に
Notaのサブスクリプション年間経常収益(ARR)
https://gyazo.com/45dfcaaead6b655dac011efcf8ef29ee
売上をしっかり上げることが証明でき、攻めの経営ができるようになった
これまでも黒字化を達成して、健全な経営(スタートアップ業界では筋肉質な経営という)をしていた Notaの働き方
自律
フルリモート(どこ) & フルフレックス(いつ)
どこにいても、いつでもコミットできます
場所と時間に縛られない
これを支えているのがScrapbox & Gyazo
レビューやマージはGithubによって分散化し、非同期化された 開発ワークフローは、ほとんどがリモートでできるようになった
テストして、レビューして、マージして、デプロイされるというような一方方向なプロセス
残っているのは、議論と意思決定です
「なぜ」に答えていかなければならない
「なぜ」に答えていくためには、「なぜ」を分解する必要がある
前提となる知識の説明がリンクされているといい
全員がこれをつないでいく作業をしていく
こびとさんこそ、残された聖域のCIです
エンジニアから見たNotaの面白さ
世界初の製品の開発に関われる
エンジニア中心の製品企画
グローバルなマーケットに向けての製品開発
心強いビジネスチーム
自社のツールで自分たちの働き方を作っていける